2018年10月25日、オペラ「出島-シーボルトの愛-」初演にて、
舞台装置の花装飾をさせて頂きました。
文政11年に起こったシーボルト事件をもとに、
今作の主人公である勘太とシーボルトの楠本滝(其扇)をめぐる、
幽玄で観念的な世界を花で表現しました。
第一幕『植物園』の風景は、
シーボルトが出島に遺した植物園であり、
生と死の狭間の世界を彷徨う勘太を捕らえる
神々の怒りの象徴でもありました。
オタクサのベースを絡ませ、枝垂れ紫陽花を飾りました。
今作は神々による堪太の救済の物語でありました。
勘太のお滝(其扇)への想い、